実は入院をしておりました。
8月は一日も休みがありませんでした。会社のお盆休みは8月12日から18日までの一週間。その一週間で同じくお盆休みを取るとある病院の全面改装工事を請け負いました。
工事の内容からするととても一週間ではきつい工程でしたが病院ですからそうそうは休めないでしょう。
職人も休みですが快く引き受けてくれました。
毎日朝6時から23時くらいまでの工事が進みます。睡眠時間も3時間くらい。猛暑との戦いでもありました。
ギリギリセーフで無事に引渡しは出来たのですが工程のプレッシャーでかなりのストレスが溜まりました。
8月23日ごろから胃が痛くなり冷や汗が止まらず猛烈な倦怠感を感じるようになりました。
自己診断で勝手に神経性の胃潰瘍とバテが来たんだろうと思っていたのですが症状は悪化するばかり。
熱が40℃あろうが指が千切れそうであろうが病院へは行かない医者嫌い。
今度ばかりは幼少から知っている、また当社の大のお得意さんである病院へ意を決して診察を受けに行きました。8月30日のことです。胃が痛い旨を告げると腹部エコーを撮ってくれました。特に以上はありません。
その後採血をして9月3日に胃カメラの予約をとって会社に帰りました。
3日、胃カメラを飲みます。これも人生初経験でした。しかし潰瘍も無いとのこと。30日に採血した結果を先生が見て急に険しい表情で「今からタクシー呼ぶからこの足ですぐに市民病院へ行け!先方の先生には連絡を入れておくから!」
何なの?俺、やばいの?
半分朦朧としたまま市民病院へと到着して外来患者を通り過ぎての即診察。
「即入院して!」
へっ、入院?
そんないきさつでそのまま病棟へと移送されました。
先生がいうには症状からして「ネフローゼ症候群」。かなり重症だとのこと。数値からすると自分の足で病院へ来た人は今までいないよ。大抵救急車で運び込まれるのが普通だとおっしゃっていました。
しかし確定診断のためには腎生検という検査を受けなければならないので9月8日にこの検査を受けました。
どんな検査かというと背中から腎臓の組織を二箇所抜き取り調べるというもの。局所麻酔による検査でしたが検査後が地獄でした。6時間の絶対安静。体全く動かしちゃダメ。腎臓というのは血流量がものすごく多いいそうで止血の点滴と絶対安静が必要だそうです。二度と受けたくありませんね。
この検査、結果が出るのは三週間後。三週間も待ってられないので効くか効かないか分からんが治療に入ります。
治療法はステロイド剤の爆弾投与。第一クール、第二クールと過ぎていきます。
このステロイドという薬。魔法の薬なんだそうです。しかし副作用も多くその危険性も懸念されます。
検査の結果は先生の予測通り「ネフローゼ症候群 原発性糸球体腎炎」。入院は長くなるとのことでした。
その後体の辛さは徐々になくなりましたが運動も停められ、ひたすらベッドの上で安静にしてるだけ。
病棟の窓からは国道1号線のバイパスがよく見えます。土日はバイクが気持ち良さそうに走っていくのがなんとも目の毒でした。
やっとのことで点滴から服用に進化を遂げ浮腫んでいた全身も元通りになってきました。9月の下旬でした。
実はお盆休みに仕事をしていた為9月5日から代替の夏休みをもらっていました。やってもうた号で北海道か山口へ行く予定を立てておりました。撃沈でした。(泣
やっと退院できたのは10月20日。48日間の入院生活でした。
今まで大きな病気はしたことがありませんでした。入院も初めて。
40を過ぎ諸先輩方から「体には気いつけいよ!」といわれていましたがうわの空でした。反省です。
何歳まで生きるか分かりませんが人生の折り返し地点にてひとつの警告だと受け止めることにしました。
この病気、再発率が高いそうです。原因もはっきりと解明されていないようでいつ何時発症するか分からない。そして誰もが発症する可能性があるそうです。
みなさんも気をつけてください。
今現在もステロイドを服用しています。少しづつ減らしていくのですが1年以上は完治に懸るようです。
そして本日から会社にも出勤しました。
入院中はみなさんのブログやツイッターをくまなく巡回して楽しませていただいておりました。
羨ましくて不貞腐れてもいました。(爆
とりあえずは無事に社会復帰も出来て安堵しておりますが長いこと寝たきりだったので筋力が著しく弱っております。
帰宅後すぐにバイクに跨りましたが支えが効かない不思議な感覚。しばらくは我慢します。
事情をご存知の方たちにはご心配をお掛けし、わざわざ病院まで見舞ってくれた仲間もいました。
ありがたくて勿体無いことです。
生意気な物言いですが皆さんもお体にはくれぐれも御気をつけください。
健康体でないとキャンプもツーリングも行けませんよ!
人生の折り返し地点をこれから迎える人も過ぎた人もです。
私はだいぶ回復しました。
経緯をブログ記事にするのも変ですがだんまり期間が長かったのでご報告がてらアップさせていただきました。
最後にご心配を頂き、ご厚情を頂いた皆様にこの場にて御礼申し上げます。
「ありがとう御座いました。またフィールドで!」
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